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えー、訳あってミゼットUを手離します。

今回はミゼットUとのお別れの記念に、いつものルートを思いっきり走ってみました。


'08/06/28 ミゼットU ラスト・ラン。

その記録です。(長いよ〜w。)

Photo 1 の能仁寺、ZZ-Rを撮った場所で。 絃さん的にZZ-Rと同じくらい好きなクルマなんで同じ場所でw

クルマって、<好きな車が自分に合った車>とは限りません。
絃さんの場合、ZZ-R1100がそうでした。
性能もデザインも気に入ってましたけど、絃さんが使いこなせるバイクじゃなかった。
有り体に言っちゃえば、<乗せられてる>バイクでした。
買った時は漠然と<俺のバイク!>と思ってたけど、どんなに長距離走ってもまったく音を上げない。
<この程度の距離でいいんですか?>と言われてるようで・・・。
いや、そういうバイクなんで文句はないんですが、絃さん自身が自分のキャパを知らなかっただけ。
結局、<すいません、自分の負けです。>って感じで、5年で手離しました。
結局、身の丈にあったものが一番良いことを教えられました。
凄すぎるよ、リッターバイクは!(笑)。


何の変哲も無い<日本のどこか>ですw お袋の実家近くの辺りで。

ある日、通勤に使うのでクルマを買おうと思った。
で、<ミゼットU>ですw。
ミロター「ありえない・・・。」 いや、俺もそう思う(笑)。
でも、なぜか<絶対欲しい、絶対買う。>だったんだよな〜w。
実際買っちゃったんだけど(爆)。

川原に下りてみる。 数多くある荒川の支流のひとつ                 ガキの頃から降りられるポイントは熟知w

で、実際買ってみたら、すっげぇ良い!
<絃さん的使い方>に100%完璧にマッチしました。
クルマ雑誌なんかのインプレッションで、やれ<うるさい>だの<狭い>だの<遅い>だのと言われてたけど、
<それがどうした!>だったよ。
結局ねぇ、車買うのは乗る人なんだからインプレッションなんか当てにならない(笑)。
CGTVで○任谷氏が高級外車に乗って「これ、買い物にも使えますね。」とか言ってると虫唾が走る。
日本の軽をナメたらいかんぜよ!
ユータ「絃さ〜ん、興奮すると血圧上がるぜw。」 ほっとけw。

上に走ってるのが新道 川原に降りられるのは旧道 同じポイントの反対側。

で、まぁ絃さんには、このミゼットUが最適なのがわかったわけです。
いやぁ、何が自分に合うのかわからんもんです。
ルミナー「結局、どこが良かったのよ?」 小ささ(笑)。
「具体的に言いなさいよっ!」 1000万画素のデジカメ写真でも、ブログとかにUPするには容量でかすぎだろ?
300万画素のケータイで十分ってことだよ。
「いや、全っ然<具体的>じゃないんですけどw。」
わからんでもいいわ(笑)。

増水した川で流されなかった運の良いシャクトリムシ 見てたらサービス・ポーズとってくれた(笑)

シャクトリムシ。

絃さんのミゼットUには、リア・ウインドウにモーターサイクリストのステッカーが貼ってあります。
この日は土曜日、薄曇、多くのライダーが走ってました。
で、思ったんだけど、最近のライダーは皆マナーが良い。
幅の狭いミゼットUなんざさっさと追い越せるのに、キッチリ車間距離とって走ってる。
<ステッカーに気付いてるかもしれない>と勝手に良い方向で解釈(笑)。
だもんで、のんびり走ってる絃さん、先に行かそうと思って窓から手で合図するわけです。
すると皆さん、ちゃんとお礼をくれてパスしていきます。

ん〜、なんか気分が良いw。

市役所前でパスしてったオフローダー2人、元気ですかー?
299号線、トンネル前でパスしてったAPE50、元気ですかー?


実は川原への降り口の脇 道路陥没してましたw それは新道の真下 旧道だけだったら交互通行になってたなー

路肩崩落。

299号線走ってて感じたのは、ZZ-Rではタイト・カーブだったのが、ミゼットUではほとんどのカーブがワイドw。
ミゼットU自体がクイックなクルマなんで、カートで走ってる感覚。
道幅フルに使えるので、すっげぇ楽しいw。
まさに<スイスイくるくる>ですわ。
心残りはステアリングを小径にしとけば良かったことかなーw。
軽いのでブレーキング目いっぱい遅くして飛び込む。小排気量でも楽しいモンは楽しいわけでw。

吊り橋。 おお!吊り橋だ!ガキの頃に見たまんま残ってた!

トプコ「うっわ、吊り橋だ!」
おお、ガキの頃に一度だけ渡った事がある。
これ、上の写真のポイントから見えるんだよ。
まぁ、吊り橋と言っても金属製だがな。
「木、とかじゃないんだ?」 そう、コレをスケール・アップするとレインボー・ブリッジになったり、明石海峡大橋になる。
「うそぉ。」 ホントだよ、基本形は変わらん。

橋のたもとから 橋のたもと。

寄ってみた。

「渡れるの?」 もう無理。ガキの頃でも踏み板の一部無かった橋だったからな〜。
「その時は渡ったんだ?」 おうw、あとでお袋にえれぇ怒られたw。
「おバカっ(笑)。」 冒険だよ冒険w。
「いつ頃のなのかなー?」 昭和初期、下手すりゃ大正時代かも。
戦時中の鉄不足でも接収されなかったって聞いてたから、国の管理下にあったものかもしれない。
「だから怒られたんじゃない?」 かもねw。

向こう岸を望む。 さすがにもう渡れません 絃さんこれでも常識人        トプコ「えっ?」 こら!

PTAの警告板に管理者の警告板、町営のガードに建設会社のガード。
これでもかっ、てくらいにバリケード。
渡らない教育と橋の撤去で済むだろうよw。
「いわゆる<大人の事情>ね。」 だな。

ありゃ?ピンが会う前に切ったらすぃ ピンボケ(笑) 踏み板ありませ〜ん。

いや、踏み板がそれでも一部残ってることのほうが、絃さん驚き。

ふと見ると足もとにあるのがこれ 見つけるとなんか嬉しい
美味そうに見える色なんだなこれが(笑)

橋のたもとに咲いてた実。

「きゃ〜っ!可愛いっ!」 ヘビイチゴだったな、たしか。
「食べられるの?」 恐ろしく不味いw。
「食べたんだw?」 ガキの頃ね、冒険だすw。
「味はともかく、長靴いっぱい食べさせたいわw。」 チコの実じゃねぇっつーの(笑)。

♪そんな時代もあったね、と♪。 時代を感じさせる民家

で、吊り橋からすぐのところにある民家。
ミゼットUの下、ちょっと見えてるデフを前輪だと思うと、初代3輪ミゼットの出来上がり〜(笑)。
一気に<昭和>ですw。

アルミ・サッシで飾られた増築部分 昭和だねぇ 昭和の名残り。


ガキの頃は人ン家なんて興味なかったけど、こうしてみると郷愁感じるなぁ。
マリア「おじさんになったってことですねw。」 さらりと言うなw!
「面白い形の家ね?」 多分2階は養蚕のためのもの、旅館かもしれんが・・・。
「ようさん?」 カイコの飼育。
昔このあたりは多くの農家が養蚕やってた。
2階全面窓だろ?あれ開け放して風通し良くするためだから。

主を失って幾星霜。 やはり人が住んでこその家 これも時代・・・か

で、たいていの農家は桑畑持ってた。
「桑、ですか?」 そう、カイコのエサ。 「へぇ〜。」
で、カイコの幼虫がカイコガという成虫になる前に、まず蛹になる。 「うん。」
その蛹を守るための繭を作る。 「うん。」
その繭が生糸の原料。 「生糸?」 絹糸、シルクだ。 「シルク!」
当時は、茶と並んで日本の重要な輸出品だったからね、外貨獲得の本命。 「へぇ〜。」

ノスタルジック趣味の方にはたまらないであろう琺瑯看板    これがあったのでやはりこの家は養蚕やってたと確信する 琺瑯看板。

「カイコの繭って言ったけど、そのあとカイコは?」
死にます。
「えぇ〜っ!」 野生では生きられないほどひ弱だし、そのように品種改良されてきたから。
「なんか、悲しい。」 それ言うと何にも食えなくなるぜ?
「そうなんだけど・・・。」 だから養蚕農家は<お蚕さま>と呼んでいたし、供養もしてきた。
絃さんの婆ちゃんも<カイコ>と呼び捨てには絶対しなかった。
「はぁ〜。」 食事の時の<いただきます>は、私のためにあなたの命をいただきます、ってこと。それと同じ。
「そうね、気をつけなきゃ。」 日本のご先祖様は偉かったんですw。

ん〜何故このあたりの橋はみんな赤いのだろう? もうひとつの支流。

さて、先ほどのポイントから小さな峠を越えると、別の支流に行けます。
実は、ガキの頃はこっちのほうが大物が良く釣れたんでお気に入りでした。
数年前来た時は、プラナリア発見しました。

橋の真下の砂防ダム、今回来てみたら<魚道>が出来てる〜。
以前から水系分断の砂防ダムは気に入らなかったんですが、安全上止むを得ないので我慢してました。
やはり、考えてる人はいたわけで、絃さんちょっとカタルシス。

さやか「胃腸カタルw?」 カタルシス!ググれw!

魚道。 ホントはダムそのものが無ければいいんだろうけど       人と自然が折り合うためにはこれが限界なのかも・・・

「え〜!こんなんでのぼれるの?」 野生をナメたらあきません、この階段状の落差ぐらい屁でもない。
「さっき言ってたプラナリアって、切っても元どおりになるアレだよね?」 そ。
「どこでハケ〜ン?」 写真左上、川の見えなくなるあたり。
「てことは、この川のどこにでもいそうねw。」 その通りw。

エンジン止めて、川の音聞いてると気持ちいいです。
「なんかね、1/fのゆらぎとかって言うらしいよ?」 らしい・・・、でもそれは科学、自然はそれを忘れて感じればいい。
「絃つぁ〜ん、カッコつけようとしてね?」 あwバレちった(笑)。

いやーまさかコレが飛び込んでくるとは思わなかった(笑) シロテンハナムグリっ?

魚道のあった川をはなれ、ミゼットUに乗る。
窓全開、エアコン必要なしの気温。
で、飛び込んできたのがコレw。

製作日記 6 で出てきたのと同じ?」 模様が微妙に違うし、サイズが半分なんで別種かも。
「絃ちゃん好かれてンのかなぁw?」 いや、そこらじゅうにいるだけだと思うぞ(笑)。
路肩に止まって、記念写真。で、すぐにお帰りいただいたw。

「今年もウチに来るといいね。」 黒砂糖用意してお待ちしとりますw。

トンネル。 夜 徒歩でココを通り抜ける気にはならんっ!(笑)

帰り道、途中にあるトンネル。
昼だからいいけど、夜だったら怖くて通れんなw。
愛 「ま・まさか、心霊スポットじゃないよねっ?」 さぁw?ただ・・・ 「ただ・・・なに?・・・。」
ミゼットUの止まってるこちら側、かなり近づかないとトンネルの存在に気付かないし、
反対側はトンネルの入り口が直角コーナーなんで・・・
「・・・で?・・・」 つまり、トンネルに入るまで対向車の存在がわからん、てこと。
「う・・・うん・・・。」 おまけにすれ違い出来ない狭さのうえに、割と長い。
「・・・ということは?・・・」







ココロの隙間お埋めします ほぉ〜っほっほっほっ(笑) どぉ〜ん!

「きゃあ〜っ!!」

ただの反転画像だっつーの(笑)。 「怖い〜〜〜っ!」
「いじめるなって言ったでしょ!」 ゴンっ!・・・すんません・・・。

「つまり、なんなのこのトンネルはっ?」 気をつけて通りましょう、と(笑)。
「それだけ?」 うい。
「バカぁ〜っ!」 ・・・にへらw。



で、今日のミゼットUラスト・ランは帰路に向かいます。
トンネルを抜け、299号線を通り、東京へ。



久しぶりに長い距離を走ったミゼットUですけど、まったくトラブルも無く快調でした。

ここ1年あまりの絃さんの生活の激変によって手許から離れることになったわけですが、
これほど気に入ったクルマは他に無いです。
事情が許せば、再び手に入れたいクルマです。

リアのステッカーはそのままにします、偶然にもこのHP見てくださっている方の許にでも行くことがあったら、
大事にしてやってください。

おバカな絃さんの代わりに・・・。


photo17 08/06/29 UP

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